オール静岡でつくる「静岡ウイスキー」2020年世界デビュー!
今、世界で人気を博す日本産ウイスキー。その8年ぶりの新規国産ウイスキー蒸溜所が2016年9月に静岡市に誕生しました。その誕生過程には、中村社長の長年にわたって待ち続けた夢がつまっています。
【ウイスキーへの憧れ】
ウイスキーに初めて触れたのは、20歳を迎えてすぐのころの1980年代。その時からウイスキーの持つ多様な味の虜になった中村社長。時を経て31歳で祖父の代から続く精密部品メーカーを継ぎ、必死に働き経営を軌道にのせていく中、「いかに安くつくるか」だけではなく「付加価値のある仕事に挑戦したい」と思うようになりました。
【転機】
2012年、スコッチの産地として有名なスコットランドのアイラ島、ジュラ島へ蒸溜所めぐりの旅行に出掛け、9つの蒸溜所を見学しました。中でも世界中にファンを持つ「キルホーマン蒸溜所」に衝撃を受けました。2005年の開設だけに最新鋭の設備を想像していたところ、揃っていたのは旧式の設備ばかりでした。「これなら自分にも挑戦できるのではないか―」そこから一念発起し、2013年4月、ウイスキーの製造販売を前提に、洋酒の輸入卸売業を開始しました。
【蒸溜所建設】
2015年、メルシャン軽井沢蒸留所の設備機器一式が競売競争にかけられることになり、その落札に成功。軽井沢蒸留所は世界的に評価が高く、この蒸留所でつくられたウイスキーが2001年に国際品評会で金賞を受賞するなど、日本ウイスキーの草分け的な蒸留所でした。そして、自社蒸溜所の建設にも着手し、世界でも珍しい薪式の蒸溜器(スコットランド・フォーサイス社製)を導入、10月に製造を開始しました。
【世界から注目】
小規模ながら本格的な設備を有しているガイアフロー静岡蒸溜所は、今、世界中のウイスキー関係者から注目を浴びています。蒸溜開始間もなくにも関わらず、イギリスやベルギーなどの海外からバイヤーが買い付けに訪れるほど。落札した軽井沢蒸留所の設備を一部使用し、また展示することで世界中のウイスキーファンに支持されています。静岡ウイスキー「シングルモルトSHIZUOKA」の初完成は、2020年東京オリンピックイヤーです。

【先行販売は即日完売】
2016年12月、製造するウイスキーを樽で予約販売。販売方法は、ひと樽まるごと所有者になるオーナー制とし、小さい樽で約30万円から、大きな樽になると約100万円という値段にもかかわらず、即日完売。瞬く間に150樽以上の予約が入りました。(2018年製造分の予約は終了し、2019年製造分は9月5日(水)12:00から受付を開始しています。)
【ALL静岡のウイスキーづくり・静岡市もバックアップ】
中村社長のウイスキーづくりを通じてのさらなる夢が、ウイスキーで街づくりをすること。ALL静岡のウイスキーづくりを目指し、ウイスキーづくりによって静岡市への観光誘客や移住促進につなげていきたいと考えています。
それを、行政や住民が全力で支援しています。既に地元農家では、ウイスキー原料の麦の栽培に取りかかっており、将来的に、静岡産の麦芽でのウイスキー製造をしたい考え。ウイスキーの発酵槽には地元の杉を使用し(国産杉を使った発酵槽は世界初)、蒸溜所の建材も地元産ヒノキ、薪式蒸溜機に使う薪も地元で調達しています。そして、ウイスキーに合う特産おつまみや、観光客のための飲食店オープンなども視野に入れています。
なお、蒸溜所の一般公開開始については2018年10月以降にお知らせいたします。

「ガイアフロー静岡蒸溜所」データ
◆ 所在地 | 静岡市葵区落合555番地 |
◆ 代表者 | 中村 大航(なかむら たいこう) |
◆ 製造開始 | 2016年10月 |
◆ 問い合わせ先 | 054-292-2555 |
◆ 公式サイト | http://shizuoka-distillery.jp |
《報道関係者問い合わせ先》
ガイアフロー株式会社
代表取締役 中村 大航さん
TEL:054-292-2555